事例紹介 株式会社仙台銀行様
entrance Banking導入事例
株式会社仙台銀行様は、宮城県内に72の本支店、出張所を展開し、「宮城県の金融円滑化への貢献」を企業使命とし、「信為萬事本(しんをばんじのもととなす)」という行是のもと、地元企業、個人に向けて、多彩な金融サービスを提供しています。2013年5月の新勘定系システム稼動にあわせて、新情報系システムに、キヤノン電子テクノロジーのentrance Bankingを採用いただきました。
情報系システムの導入で、情報分析・活用の高度化、本部施策の迅速化をめざす
「当時付加価値の高い新サービスを提供して他行との差別化を推進していくために、迅速にデータを整理・統合・分析する仕組みを必要としていました。さらに、当行の勘定系システムの更改時期が迫っており、短期間にて情報系システムの構築を行う必要がありました。
一方で、東日本大震災からの復興に注力する状況下で、システムコストの削減が課題となっていました。そこで当行では、情報活用の高度化、システム開発期間の短縮、システムコストの削減をキーワードに掲げシステムの選定をしました。」
実績と構築スピードが選定の決め手
情報系システムとしてentrance Bankingを採用した理由を伺いました。
「entrance Bankingは、顧客をキーとしてあらゆる情報を一元管理する「銀行業務に特化したデータモデル」を保有していましたので、任意の切り口で取引の傾向などを容易に分析し、マーケティングや新商品の提供に素早く対応できる点に魅力を感じました。
また、当行が導入を決めた新勘定系システムに対して、すでに他行でも連携実績がありましたので、他社製の情報系システムと比較して、設計・開発・導入が非常に短期間で済み、システム構築のコストを最小化できると判断しました。
entrance Bankingを積極的に活用することで、情報分析・活用の高度化、本部施策への迅速な対処ができることから、新勘定系システムと新情報系システムとの最適な組み合わせとして採用するにいたりました。」
保有データの鮮度がカギ
当システムの導入効果について伺いました。
「entrance Bankingでは、保有データを充実させるために、期次、月次、日次に加えて速報を保有することで、長期・短期・準リアルそれぞれの時系列分析・参照を可能とし、さらに、業務横断的に明細データを保有して細目レベルまでの分析ができます。また、保有データの利便性を高めるために、データクレンジングおよびモデリング(非正規化・汎化)にて、保有データの整理・統合を行っています。そのうえで、専用の開発ツールを用いることでプログラムレスな開発が可能なため、システム部門自身による内製化が実現しました。
現在は、融資支援、営業支援、自己査定、収益管理システム等、多くの業務システムと接続しており、当行の情報活用に必要不可欠なシステムとなっています。」
銀行業務とデータ仕様に習熟した技術スタッフが保守サポート
保守サポートに関して下記のコメントをいただきました。
「キヤノン電子テクノロジーの技術スタッフは、銀行業務に精通し、データ仕様についても熟知しているため、質問に対するレスポンスも速く、また、保守サポートの一環で各種エンハンス対応も委託しています。これにより、システム運用コストを抑えられています。」
地域経済活性化のための「本業支援」強化に活用
最後に、今後の活用について伺いました。
「2012年にきらやか銀行と設立した共同持株会社じもとホールディングスは、「本業支援」をグループ統一方針として掲げ、地元を支える中小企業の様々な経営課題の解決を支援することで、事業発展や地域産業の活性化に貢献することを目指しています。両行で統一して運用しているentrance Bankingを今後さらに活用することで、事業性評価機能を高め、「本業支援」を強化し、金融仲介機能の質の向上に取組みたいと考えています。」
お客様情報
株式会社仙台銀行様
【本社】宮城県仙台市青葉区1番町2-1-1
【設立】1951年5月25日
【Web】https://www.sendaibank.co.jp/
- 本事例に記載の肩書や固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。